RNA editing

mRNAは,ゲノムから転写されたのちにさまざまなプロセシングを受ける.RNA editingもRNAプロセシングの一種であり,通常アデノシンがアデノシンデアミナーゼによりイノシンに修飾される.それはアデノシンがグアノシンに置換されたような変化を RNAにもたらす.これがコーディング領域の非同義置換であればアミノ酸配列の変化を,そうでなければ,例えばmRNAの安定性やスプライシングパターンの変化,またmiRNAのターゲットの変化などを生じることになる.この修飾を受けるRNAは数百にものぼるといわれ,神経系においても重要な機構である.そのターゲットとなるのがAlu配列といわれている.(実験医学2012年9月号より)

ヒトゲノム中98%の“未踏領域” 非コードDNAに挑む

ゲノムを守り,生命を支える仕組みから細胞老化,がんへの関与まで

小林武彦/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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